me-her live review

クレイジーケンバンド2003.8.31(平和台野球場跡地)
森川美穂1991.6.27(メルパルクホール福岡)
森川美穂1990.7.7 (福岡都久志会館)


福岡城築城400年祭り・中央区市民フェスティバル・ KBC創立50周年スペシャルライブステージ 
クレイジーケンバンド
2003.8.31(平和台野球場跡地)



さて、最近「狂剣病」気味の私なんですが、
片田舎に住んでるので長者町も遠し。メディアとCDで癒されていたのですが
なんと、地元KBC九州朝日放送のイベントでCKBが!しかも公開録音なので

只!

KBCTVでは1週間前くらいからCM入りまくりで、
もうこれは仕事何とかしてでも行かなきゃという雰囲気になりました。
で、いっちゃいました。仕事5時で終わらせて。

場所は福岡城跡・平和台野球場跡。
かつて平和台野球場があった場所です。
そう、西鉄〜太平洋クラブ〜クラウンライター ライオンズそして
我が福岡ダイエーホークスが本拠地としていた球場です。
外野付近では、国内最古の迎賓館である「鴻臚館」の発掘作業中で、なんと
その横の芝生広場にステージを構え、KBCの50周年ラジオ祭りと、
中央区市民フェスティバル・福岡城開城400年記念と多彩なイベントが2日間にわたって行われているのです。
前日は5000発の花火が打ち上げられ超満員。そしてそのイベントのトリを飾るのが
われらがクレイジーケンバンドなのです。

会場に到着したのは5時半頃。真っ先に目に付いたのは
これはこれは目立つCKBツアー仕様トラックです。
サイドには「777」のジャケットが一面に。目立つ!
個人的には行灯の「ケンチャナヨ!」がツボ。昔のトラック野郎みたいでいい感じ!

上の絵も捨てがたい・・

前日の夜の雨で芝生広場はかなりぬかるんでました。
それに負けず前進。ビールとミネラルウォーターで完全武装してましたが
真夏なのにスーツ姿の男はさすがに私ひとりでしたね。
客層は、若い女性組。本当の若者。昔の若者(リーゼント系)そして、家族連れと
多種多様。でもどこかみんな癖があるような(笑)

地元人気タレントのナカジこと中島さんの諸注意のあと
刻々と時間が迫ってきます。なんせ初体験のCKB。個人的に行ったライブも昨年末の
AW&F以来と久々の緊張感が襲います。

そして・・

ジャケットで見覚えのある方々がステージに出てきました!
このイントロは、のっさん!
まずは『美人』 コリアンロッカーの魂、炸裂です!うん。なかなか上手いです。流石。

そして、演奏が息つく間もなくイントロへ、
沸き起こる歓声!いよいよ剣さん登場!曲は『BRAND NEW HONDA』
あうあう。ライブ初体験!初「イイネ!」剣さん、ステージ慣れてます。安定してますね。
スタイルは白の上下。暑いのに前をぴちっと閉じてます。さすが。
続けて『I LIKE SUSHI』ここで、スモーキー・テツニ氏登場!びっくり!
♪すし・うどん・鉄板焼き! 生だよ。おい。

相当こちらが舞い上がってきたところで、 ホーンバリバリの特徴あるイントロ。
え、こ・これは!!
大好きな初期の名曲『スージーウォンの世界』ではないですかっ!
マジで涙・出ました。只ライブで、これですよ。香港万歳!周りにいた人、「ごめん」
大好きな香港。この曲で瞬時に返還直前の熱気が蘇ります。
KANの『香港SAYONARA』同様。
この時点で完璧に剣さんに魂をつかまれてしまいました!

イメージ

そしてMC。沸き起こる「イイネ!」の掛け合い。
剣さん、「KBCでCKB」の名言(笑)のあと
小野瀬雅生・小野瀬雅生・小野瀬雅生ショウと紹介
が、ここでトラブル発生!
なんとのっさんのギターが鳴らない??
しかし、さすがステージ上等の剣さん。「会場で誕生日の方いらっしゃいますか?」
と洞口さんとすかさず場つなぎ。即興の『ハッピーバースデー』を歌って、乾杯!
私は「かすみ」ではなく、ミネラルウォーターで乾杯させていただきました。
その間にトラブルも収まり「のっさん」コールのなか名曲『イカ釣り船』
堪能しました。

次は「菅原愛子」ショウ。ステージ上の菅原さんは、私の思い込みと違って
スレンダーな普通な女性でした。剣さんと『パパ泣かないで』悲しい曲です。
次生まれてくるのが女の子だったらどうしようなんて、変な心配をしておりました。

MC、剣さん「もう明日から9月なんですね。このたびありがたいことに再発しました、このナンバー
どうぞごひいきに」そう『せぷてんばぁ』
こころなしか、日も沈んできて、心地よい風が会場を通り過ぎてました。
「明日は会社を・・」休みたい。

ブレイクなしで『肉体関係』ここで剣さんリズム隊に。しばしのインタールードって感じかな?
でも会場。みんな乗ってます。縦に横にゆれてる。完全にはまってますね。

MC
剣さん、隣の大濠公園でデートしたことがあるそうだ(会場:ええっ!)定番のボートにのったそうな。
親戚が多いので、九州にはゆかりがあるということ。親近感増しますね。

そして、いよいよ、後半戦。
このころになると、日も沈み、ステージのちょうど後ろには三日月。粋なはからいだねっ!
後半最初は『あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ』会場の一体感が出始めました。
みんな振りがそろってきたね。

そして『Let'sgoCKB』「おいみんな行くぜ!」かっこいー


名曲『Tiger&Dragon』私の斜め前の男性は狂喜してました。
♪俺の・俺の・俺の話をきけぇぇぇぇ

すかさず『香港グランプリ』ああ、香港万歳!一緒に玉を投げて(ふり)しまいました。

イメージ(しつこい)

ここで再びスモーキー・テツニ氏登場。お約束(笑)の
「今何乗ってんの」そう『べレット1600GT』みんなべレット知ってるのかな?
この辺は私も(口ぱくですが)全部歌ってます。
そのまま、JBメドレー・・メンバ紹介へと流れ込む。みんなすごい体力!
ゲロンパ!

盛りあがったまま、いったん引っ込んでしまいます。
「イイネ!」「イイネ!」の変なアンコールの掛け声で再びみなさん登場!
剣さんは上着を脱いでシャツ一枚になってしまってます。
「もう、みんな最高!ありがとう」「さて、うちの名(迷)ボーカルを紹介します」
洞口さんの『Surf Side 69』冒頭の「ブルブルブル」が秀逸!何度か会場に飛び込んでしまってました。
大爆笑!

MC
「さぁ、ここからはツイスト大会 行くぜ!」
「ここで、最高のR&Rの先輩の名曲を演ります。」
♪真っ赤なドレスでぇ〜 
『シンデレラ』じゃないですか!中学の時隠れて飲んだウイスキーコークの
甘苦い味がよみがえってきました。クールスの名曲!

そのままの勢いで『葉山ツイスト』
剣さん、会場も飛ぶ、飛ぶ、泳ぐ、泳ぐ!そしてキメはハンサムポーズ!
なにせ歌詞が♪フェンダーミラーのセドリックで〜 ですよ。
私のイメージだと230とかアメ車っぽい330なんですが、
実際は初代セドリックみたいですね。

初代セドリック。かっちょいい

ちなみにこちらが230セド

慶応ボーイのインパラ(写真は初代)

このあたりになると、自分がどこにいるか忘れてしまってます。
まさしくライブハイ!

MC KBCを持ち上げる剣さん。「10月のZEPP福岡もよろしくね」
行きます。ぜったい。

最後は「夏のテーマソングだけど・・」ということで
♪GT!GT!GT!GT!と『GT』で〆!
声も枯れんばかり・・

こうして約1時間半の公開録音とは名ばかりの熱いライブは幕を閉じたのでした。
最高でした。CKB人気もうなづける。
ライブがこんなに音が良く、楽しいとは。病気が進んでしまいました。

ただ、終了後のグッズ売り場は長蛇の列。もっと販売体制しっかりしておいたほうが・・(職業病)

終了後は自宅に直帰して家事をきちんとやりましたよん。
ズボンと靴が泥だらけになってたのだけが大変だったけど・・問題なし!

この模様は9/6にKBCラジオで放送されました。
AM局なのにこういう公開録音をやってくれるKBC。
こういう土壌でめんたいロックは育ったのです。佐久間さんありがとう!(謎)

☆セットリスト☆
(曲後の※はラジオで放送)

美人
BRAND NEW HONDA※
I LIKE SUSHI※
スージーウォンの世界
ハッピーバースデー
イカ釣り船
パパ泣かないで
せぷてんばぁ※
肉体関係※
あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ※
Let'sgo CKB※
Tiger&Dragon※
香港グランプリ※
べレット1600GT〜JBメドレー※

■アンコール■

Surf Side 69
シンデレラ※
葉山ツイスト※
GT※





森川美穂〜POP THE TOP〜
91.6.27(メルパルクホール福岡)
 夏がくれば思い出す〜ということでやってきました今年も夏が!森川が!
ここ数年は夏の訪れを森川のツアーで知っているような気がする。昨年の
約束通り会場も一回りでかくなっての堂々の来福である。またもや自分で
チケットが買えなくてQちゃんに取ってもらった席も6列目と悪くない
(自分で買えないのだから贅沢は言えない)し、いやがおうでも期待は高
まり、指折り数えてこの日を待ちましたがな。
 それで、客層はというと、会場に会わせたかどうかは知らないが、前年 よりさらに落ち着いた感じで、さらに女の子が多いという、2年前なら考 えられない状況やったね。
 何となく嬉しいような悲しいような複雑な気持ちで待っているといきな り光の乱舞!そして歯切れいいラップで登場した黒人一人。どっかで見た ことあるなーと思ったら、オメガ亡き後マイクを持った渡り鳥と化したジ ョーイ・マッコイじゃねーかとか思う間もなく、「BOYS&GIRLS」 で森川登場。うひゃぁ、なんじゃこのぶりぶりのドレスは!イメージに合 わない!いやまてよ、よく見るとけっこうかわいいじゃねえか!あれよあ れよという間に曲は「LOVIN’YOU」POPでノリノリのこの曲。 なぜか行きつけのカラオケボックスに入っていたので、自分の音域も考え ずに裏声で歌って自滅したという苦い経験がある。しかし、今日は違う! 本人が目の前でしかも気持ちよさそうに、前日の長崎の疲れも見せずに歌 っているとなりゃ、声も出ないはずがない。まぁ6列目ということで少し 押さえ目ではあったが、ばっちり歌えてしまった。
 そうして興奮が高まった頃、聞き覚えのあるイントロが・・全身に電流 が駆け抜け、一瞬止まる時間。「人のことを 好きとか嫌いとか・・」 そう俺が困ったとき自ずと救われた気分にさせてくれたあの曲「チャンス」 だ。思わず動く唇。なぜか溢れ出てくる涙。もう完全なトランス状態だ。 本当の感激というものはこういうことを言うのだろうか。一語一語噛みし めるように森川と歌った。3曲目にしてもうこれでもとは取ったと思って しまった。
 さて、自分の世界に浸る間もなくステージはどんどん進んでいく。選曲 はやはり先頃出たアルバム「POP THE TOP」中心のもの。 POPというくらいで派手な曲が多く、マッコイ、コーラスのおねえちゃ ん、そして森川の踊りも冴える。そして、いつものごとく目立っていたの は、パーカッションの玉置くん。少年のような服装で乗りまくりながら歯 切れいいリズムを叩き出す彼はいつも場を盛り上げてくれる。絶対ただも のではない。
 ステージも中盤にさしかかった頃、MCで森川は「今になって突っ走っ てきた自分を振り返る余裕みたいなものができて、昔の曲に対しても違っ た意味で捉えられるようになってきた」みたいなことを言っていた。う〜 んそうだろうなぁ。もう彼女も年頃だし、良い意味で女っぽくなって当然 だし、恋愛観も変わってくるだろうなぁ。今度のアルバムにもそれがあら われているような。それから、ボサノバ風のギターとパーカッションのみ の演奏で「それぞれの夏」を情感たっぷりに歌った。間奏では彼女自身が ハーモニカを吹いた。手拍子も何時しか鳴り止み心地よい時間だけが流れ ていった。
 浸っている我々の目を覚ますようにはげしいブレイク!「BeFree」 またもや総立ち。ステージも終盤だ。いつのまにかあのかわいらしい衣装 は次々と脱ぎ捨てられ、目の前にはいつものイケイケ森川。いいぞいいぞ! もう声も枯れ果て酸欠状態。あっと言う間に幕。すかさず沸き起こるアン コールの声!最後は「BECAUSE」歌詞の一語一語が心に染み入って くる。余韻を引きずったままステージは幕を閉じた。
   「姫様」や「マンボ」等のなじみの曲が聴けなかったのは残念だったけ ど、十二分に満足できたステージだった。また森川が今度は秋にでもこっ ちにくることを祈って止まない。
from me-her vol.8 (1992.3.2発行)


森川美穂〜vocalization〜
90.7.7(福岡都久志会館)
 
 モリカワが福岡に来るのは本当に久しぶりだ。何か熊本とか長崎
とかにはたびたび訪れているらしいけど。休日休めない職に就いて
しまった俺は暇が無く余り遠いところには行けなくなったので、モ
リカワはもちろんのこと、コンサートというものにしばらく行けず
もう禁断症状が出かかっていた。どういう症状かというと、おもい
っきり歌いたくてたまらなくなるのだ。いくらカラオケが気持ちい
いといっても、アーティストと一緒にしかも思いっきり歌っている
のに自分の声が聞こえないというのは病みつきになりますぜ。特に
モリカワのような実力派シンガーならば。と言う訳で無理矢理7月
7日を休みにしたまではよかった。だがしかーし、チケットを買い
に行く暇がないということで止むおえず郵送にした。が、なんと来
た席は7列目!7列目だよあーた。モリカワのコンサートには何度
も行ったがこんなに後ろは初めてだ。あー情けない(たいてい最前
列だもんな)もう2度と郵送なんかで買うもんか!
 などと思いつつ都久志へ。相変わらず野郎が多いけれど年齢層は 高めだ。そういや前のコンサートの時に来ていた怪しげな親衛隊も どきもいないし、落ち着いた雰囲気ではありましたね。予定より少 し遅れて開演。「Blue Water」の軽いイントロに乗って 出てきたモリカワはいきなりバックに黒人ダンサーを二人引き連れ て踊る踊る!(この黒人ダンサーは本田美奈子のバックでも踊って いた・・)パワーのあるボーカルにテクニカルな踊りがミックスさ れて、のっけから圧倒されてしまった。おおっ。これが、これが俺 の求めていたものだ!と思うと思わず嬉しくなってしまった。ステ ージは5/23に出た東芝EMI移籍第一弾「Vocalization」中心でP OPなナンバーが続く。勿論こっちも踊る踊る。いやぁこんなに踊 ったのは去年の森高以来だなあ。しかーしなんか他の客のノリが今 ひとつふたつみっつで、こいつら本当に楽しみに来とんのかなぁと 言う感じだった。まああそんなふうに回りが見えていたのは最初の 何曲かだったけど。そりゃあブランクはありましたよ。でも「マン ボ・ソレイユ」でも綿棒飛ばないし(本人がどっかで止めろと言っ たなら別だけど)くっそお、もっと前の列だったら俺が投げてやっ たのに。だから福岡のコンサートはノリが悪いなんて言われるんだ。 と少しだけ怒ったりもしたけど、モリカワのパワーは健在だった。 特に嬉しかったのは「Vocalization」版「クリスマスはどうするの」 と俺がかってに命名した「BeYour Lover」を歌ってくれたこと。背 筋がぞわぞわってきましたね。これを歌えて、一昨年のコンサート で「スタンダード」が歌えなかった悔しさが一気に解消されたよう な感じ。(何いってんだろ俺)まあとにかくモリカワは相変わらず 気持ち良かったってことだ。
 最後の方のMCで、「次はもっと大きい会場を一杯にするぞ!」 と言っていたモリカワが、次回は「姫様ズーム・イン」を歌ってく れることを期待して、都久志会館を後にしてビア・ガーデンに向か う俺であった。
from me-her vol.7 (1990.9.20発行)



メインページに戻る
前のページに戻る